東京都江戸東京博物館(とうきょうとえどとうきょうはくぶつかん)は、東京都墨田区横網にある東京都立の博物館。指定管理者制度により、東京都歴史文化財団グループ(公益財団法人東京都歴史文化財団、鹿島建物総合管理株式会社、アサヒビール株式会社の共同事業体)が管理・運営する。
JR両国駅から徒歩3分、国技館の隣に位置する。分館として、小金井市の小金井公園内に江戸東京たてもの園がある。失われていく江戸、東京の歴史と文化に関わる資料を収集、保存、展示することを目的に、平成5年(1993年)3月28日に開館した。
建物の設計は菊竹清訓で、地上7階、地下1階の鉄骨造構造。地上部分の高さは約62mで、江戸城の天守閣とほぼ同じである。隣接する国技館との調和を考え、高床式のユニークな構造の建物になっている。
1階に企画展示室、3階(屋外)に「江戸東京ひろば」、5階と6階に常設展示室があり、常設展示のほか、年に4、5回の企画展示や催し物などが開催されている。吹き抜け構造の5・6階に設けられた常設展示室は江戸ゾーンと東京ゾーンに分かれる。江戸ゾーンには絵図、浮世絵などの資料や、日本橋(縮尺1/1)や中村座(縮尺1/1)の模型、長屋の大型模型、可動模型、持上げ可能な千両箱などの展示物が設置されており、庶民の日常生活、火消し、食生活、文化など、城下町としての江戸に関する展示が行われている。東京ゾーンでは明治維新、文明開化、関東大震災、東京大空襲などの展示がある。定期的に『江戸東京博物館NEWS』を発行している。
図書室(7階)、映像ホール(1階)や映像ライブラリー(7階)などの学習施設なども設置されている。
これまでの特別展では、江戸や東京の文化をテーマとした企画展を中心としながらも、考古学から手塚治虫(2009年)や水木しげる(2004年)などの漫画家、フランスやロシアなど海外の美術品に関する展示まで、幅広く行っている。
江戸東京博物館へのアクセス
・JR総武線 両国駅 西口下車 徒歩3分。
・都営地下鉄大江戸線 両国駅(江戸東京博物館前) A4出口 徒歩1分。
・都バス:錦27・両28・門33・墨38系統、夢の下町観光路線バス 「都営両国駅前(江戸東京博物館前」下車 徒歩3分。
・首都高速6号向島線 駒形出口、同7号小松川線 錦糸町出口より約10分(有料駐車場あり)。