日生劇場(にっせいげきじょう、英語:Nissay Theatre)は、東京都千代田区の日本生命日比谷ビルの中にある劇場である。完成時の座席数は1,358、現在の座席数は1,330となっている。重厚な外観と幻想的な内装を持つ建物として知られる。
Nissay Theatre : 日生劇場の建築物の特徴
日本生命日比谷ビル・日生劇場は建築家村野藤吾の代表作のひとつで、1963年9月竣工(設計村野・森建築事務所、施工大林組)。鉄骨鉄筋コンクリート造8階建、地下5階。オフィス部分と日生劇場から構成される複合ビルである。
オフィス部分には、竣工後、日本橋の日本生命館(日本橋高島屋)から日本生命東京総局(後に東京本部)が移転してきた(ただし、東京本部機能の多くは2004年、丸の内オアゾの日本生命丸の内ビルに移転している)。
劇場の客席天井・壁は音響効果上、うねるような曲面で構成されており、天井には2万枚ものアコヤ貝の貝殻が散りばめられている。建築界においては、花崗岩で仕上げた古典主義的な外観やアコヤ貝を使った幻想的な内部空間などが、当時の主流であったモダニズム建築の立場から「反動的」といった批判も受けた。
2006年には、日本生命日比谷ビルと合わせてDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれている。
Nissay Theatre : 日生劇場の演目の特徴
『すぐれた舞台芸術を提供するとともにその向上をはかり、わが国の芸術文化の振興に寄与する』ことを事業目的とし、日生劇場を拠点として運営者の「公益財団法人ニッセイ文化振興財団」が様々な活動を行っている。
1964年より、日本生命保険と共催で、劇団四季出演によるミュージカルに都内の小学生を学校単位で無料で招待する、「ニッセイ名作劇場」を毎年実施している。
1979年より、中学・高校生を対象に本格的なオペラを鑑賞できる機会を安価で提供する「日生劇場オペラ教室」 を開催し、学校単位でこれを行っている。
1993年より、親子で本格的な舞台芸術に安価で触れられるようにと「日生劇場国際ファミリーフェスティヴァル」を毎年夏休み期間に行っている。
Nissay Theatre : 日生劇場へのアクセス
・地下鉄千代田線・日比谷線・都営三田線 日比谷駅、A13出口より徒歩1分
・地下鉄有楽町線 有楽町駅より徒歩10分
・地下鉄丸ノ内線 銀座駅より徒歩10分